終活って、若いうちからしたほうがいいよね
- Sammyさん
- 3月20日
- 読了時間: 3分
地元の公民館をお借りして終活セミナーをしています。
月一回のスローペースですけれど、ご近所の皆さんが聞きに来てくださいます。
お年をきくのも失礼な気がしますので、正確にはわかりませんけど、
ざっと平均年齢は60~70歳くらいでしょうか。

こどもが自立して家をでていき、ご自身たちは年金生活が始まったころでしょうか。
男性でいうと、仕事をリタイアされて悠々自適生活を送られているか、はたまた、そんなに余裕がないので、さらに働いて老後の生活費をかせいでおられるか、それぞれです。
女性は、子供が巣立ってやっと肩の荷がおりたと思いきや、旦那さんがリタイアして家にいたりすると、そのお世話でまたあらたに肩の荷物が増えたな、とおっしゃる方もいたりして・・。
また、親の介護をするようなサイクルにさしかかり、人生いつまでたっても肩の荷はおりないねえ、と思うかたも・・・。
10人あつまれば、10人のそれぞれの人生がうかがえます。
さて、セミナーの冒頭にいつもお話しするのですが、人生とマラソンは似ているといわれます。長丁場なのでそうなんでしょう。
マラソンはご存じのとおり、42.195kmを走るんですけれど、そのコースを事前に下調べして、上り坂がどこで下り坂はどれだけあって給水ポイントどこにするか等々、準備万端にして最高のパフォーマンスでゴールをきるようにします。
走ったことのない私がいうのもなんですが、事前準備でパフォーマンスはきっと変わるのでしょうね。
ところが、人生って事前の下調べってできませんし、ゴールがいつくるかがまったく予想できませんね。それがマラソンとの大きな違いです。
人生100年時代といいますけれど、健康に生き100歳でコロリといけるとは限りませんから。
そうです!誰も寿命はわからない。いつゴールがくるかは誰もわかりません。
それだけに、せめて人生の下調べだけは、先人の知恵を利用しておくのが利口な生き方ではないでしょうか。
財産のこと、家のこと、相続の準備のこと、介護のこと、医療のこと、ものの整理整頓(生前整理)、葬儀のこと、お墓のこと、先人がこんなことをしておけばよかったな、というテーマをいろいろ残してくれているので、それを学びわが身におきかえて準備しましょう、っていうのが『終活』なんです。
だから終活って、人生の下調べをするツールだ、といってもいいんですね。
そして気付いていただきたことは、人生の下調べをしてしっかりゴールに備えることを通して、今生きてる人生をより良く充実させるというのが、終活の一番大切なテーマなのです。
終活は、自分の死んだあとのことを用意するのもあるんですが、一番かんじんなことは、自分がいま生きている生き方を見直し、自分も充実し、家族もよろこび、残った人にも安心してもらえる人生を作っていきましょう、というのが最大のテーマなんです。
だから、認知症になって分別つかなくなってしまってからでは、全然意味がないのです。
介護をうけるようなからだになってからでは、片付けしようにも手が出せません。
そうです! 終活は、若いうちから始めるのがよいのです。40歳、50歳、まだ元気でバリバリの人たちにこそ、終活を取り組んでいただきたいですね。
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